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京都人は音に極めて敏感な文化の中で生きている。

生まれ育った京都の生活習慣などを書いた入江敦彦の「秘密の京都」には下記のような実に

京都人らしいくだりがあります。 「京都の神社は木々のざわめきや風のわたる調べなど、自然がたてる微弱な音色が充満している。(中略) 寺院の静けさは無言のそれに近い。あらゆる振動が砂にこぼした水みたいに空間へと沁みて消えてゆくようだ」。

また、京都の街中から機織りの音が消えて久しく、京都人は当時を郷愁のように懐かしむ。

機織りの音だけでなく、京都が発祥の扇子を作る時の割竹を削ぐ音や扇を開閉する音も

京都市内では今では、ほとんど聞くことがなくなってきました。

京都が自然のなせる音や、ものづくりの時に立てる音を聞きながら、1,000年以上の文化を

育んできたことは間違いありません。

そんな自然と人の織り成すたて糸とよこ糸を彷彿させる作品に、硝子に友禅染の生地を合体

させたお皿があります。

上質な丹後の白生地に京友禅の文様を染め上げ、硝子を合わせたお皿。

お皿はただただ静かに、そのお皿に盛られた和洋のお菓子やお料理の引き立て役に徹する。 まさにお菓子やお料理が奏でる静かな音が京友禅のお皿に沁みこむようでもある。

京都室町で創業90余年の京呉服の老舗、江村商店の作品である。

詳しくは こちら


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